決めて欲しいのに決めてくれない、優柔不断な人にイライラする
こんにちは。
心理セラピストの杉原京子です。
もうすぐ5月も終わりですね。
6月になると梅雨の季節に入りますね。梅雨が大の苦手な私にとっては、とても憂うつな季節となります。いつもはビニール傘を使っていたのですが、私が気に入った柄の傘を買って使うようになり、レインブーツを履くようになってから、憂うつさが少し軽くなりました。自分が気に入っている物を選んで使うって大切な事ですね。
仕事や家庭で、自分では判断できなくて、誰かに決めて欲しいって思った事はありませんか?
また、上司や家族や友人に最終判断をお願いしているにも拘わらず、なかなか返事がもらえなくてイライラしたことはありませんか?
単純な事から重要な事までなんでも人に判断を依頼し、なかなか返事がもらえなくてイライラしてしまう、そんな心理について今日は書きます。
目次
早く決めて欲しいのに、決めてもらえくてイライラする
自分では分からないから、判断できないから、そう言って誰かに判断してもらおうとしてお願いしたら、
- 決断を先延ばしにされて、待たされている状態にイライラする
- 「決めて下さい」って言いながら、決めてもらったら、その内容が気にいらずにイライラする
- 「決めて下さい」ってお願いしたのに、「任せるよ」って言われてイライラする
決めてもらうという事は、自分を放棄し、他人に自分を委ねる
分からない、判断できない、決められない。
頭を真っ白にして、考えられないようにし、誰かに決めて欲しい状況を自分で作り出しています。
その目的は、「誰か他人に決めてもらうため」です。
つまり、自分で決められないから、人に決めて欲しいのです。
人との関係が共依存になっている
人に決めてもらうということは、人の下に潜り込んで支配してもらうことです。自分の意志を持たないようにしていれば、決めたことが間違っていても、責任を取らなくていいし、誰かから責められたり、攻撃されることもないし、嫌われて見捨てられて孤独を感じるようなこともないし、ダメな自分を見なくてもいいのです。
利得がいっぱいですね。
人に決めてもらっていたら、これらの感覚を感じなくて済むんです。人がなかなか決めてくれなくて、宙ぶらりんの状態になってしまってたら、人の下に入りこめなくなってしまい、感じたくない感覚を感じてしまいます。早く人の下に入り込んで安心感を得たいのに、得られなくてイライラし、怒りを使って逆に自分を支配するように相手を支配しています。
不安と恐怖を隠す為にイライラで蓋をしています。
相手から支配してもらう事は、自分という感覚を失くすこと、つまり自分を相手に全てを委ねる事です。
自分の思う通りの判断が得られなくてイライラする場合、自分の利得は持ったまま(責任取りたくない、責められたくない、嫌われたくない、)、でも、自分の思った通りの結果は欲しい。人を利用して自分は傷つかずに欲しいものを手に入れたい。つまりは、自分を満たす為に人を支配しているのです。
このまま人に委ねていたら…
ずっと人に責任を押し付け、人に決定権を委ねているので自分の人生を歩めません。ずっと誰かに決めてもらう依存をし続けた人生を送ることとなります。それで自分の欲しいもの、欲しいことが得られますか?
この問題を解決するには…
共依存状態であることに先ずは気づく事です。
そして、何より共依存を止めると自分で決めることです。
人との関係が共依存の関係になってしまっているという問題を解決することで、自分で決められることは自分で決められるようになるし、誰かの判断が必要な時にでも、自分の意見を伝えてから判断してもらったり、相談や話し合いが出来るようになります。
共依存の問題を解決しながら、自分で決める練習も同時にしていくと、さらに問題解決が早くなると私は思います。自分を人に委ねず、自分で決めていく経験を積んでいく事で自分軸も太くなり、自分の人生を生きてる感覚も強くなっていくと思います。