日曜の憂鬱 仕事に行きたくない①
こんばんは。
職場や家族、友人、コミュニティー等、どこに行っても、誰といてもわかってもらえずに孤立してしまう。
人とどうやって関わっていいかわからない。
こんなお悩みの方に解決するためのヒントとなればと思います。
京都や大阪でカウンセリングや心理セラピー行っています心理セラピストの杉原京子です。
三が日は、とても暖かったのですが今日は冷え込む京都です。
当たり前ですが、曇り空の日は寒さが増しますね。
太陽の光を浴びてぬくぬくとしながら作業をするのが気持ちよく、作業もはかどります。
太陽の光のありがたさを感じます。
長い連休、どんな風に過ごされてましたか?
のんびり過ごしたり、美味しいもの食べたり、会いたい人にあったり、
初詣に行ったり、ショッピングを楽しんだり、1日中家に籠ってテレビ見てたり
挨拶周りや親せきの家に行ったりで、てんやわんやの方もいらっしゃったかもしれませんね。
さてさて、そんな長いお休みも今日で最後って方が多いかと思います。
そうするとフツフツと湧いてくるのが、
「明日から仕事かぁ、憂うつだなぁ」
「仕事に行きたくない」
「明日起きれるか不安だな」
そんな言葉じゃないでしょうか?
そんなことを思い始めると、気分はドンドン沈みます。
「サザエさん症候群」「ブルーマンデー症候群」なんて言葉があるほどですから、こんな風に感じている人は多いのではないかと思います。

では、なぜ憂うつになってしまうのでしょうか?
それは・・・
「仕事に行きたくないから。」
一言で終わってしまっては、元も子もないので、そもそも、「なぜ仕事に行きたくないのか?」という視点で掘り下げ、仕事に行きたくない理由として2つの心理的な理由につい書いています。
※わかりますよ。仕事100%楽しいーーーー!!って感じてる人って少ないんじゃないかなと思います。楽しいこともあれば、嫌なこともありますからね。
①仕事自体の問題
①仕事自体の問題…仕事の内容が嫌だと思ってる
今している仕事に対して、
・おもしろくない
・しんどいことばかり
・責任が重い
・失敗するのが怖い
・できない自分にイライラし、それを認めたくない
もしこんな風に感じているのであれば、自分に問うてみるといいです。
「どうして、私はこの仕事を選んだんだろう?」
この問いに答えられますか?
この問いの答えが、仕事の内容云々よりも
・条件(給与・福利厚生・休日の多さ・待遇・立地・社会的地位・安定性)で選んだ
・親や先生・先輩・知り合いに進められて自分には興味がないけど断れなくて選んだ
・親を安心させる為に選んだ
・安定しているからと、不安をベースにして選んだ
・他人から見て恥ずかしくない仕事だから選んで
・社会的地位が高かったから選んだ
もしこんな理由で選んでいるのであれば、自分の好き、やりたいという気持ちや欲求よりも将来に対する安定性(生きていけなくる不安や恐怖)や他人からどう思わるかという他人基準で選んでいたりします。

一生の安定や安心が欲しくて今の仕事を選んだというのであれば、それはそれでいいと思います。
ただそれで、今ハードワーク過ぎたり、嫌なことだけを延々としてストレスいっぱいの状態になっていたり、他にやりたいことがあるのにその気持ちに蓋をしていて、いつもイライラしていたり、疲弊して無気力状態になっているとしたら、「本当にそれでいいのかな?」と自分に問うてみるといいです。
親や知り合いが勧めてくれたのを断ったら、相手の顔つぶすことになり、そうなってしまったら批判されたり、嫌われて孤独になってしまう恐怖や社会的地位やネームバリューのある会社で働くことで、周りからの評価で優越感を得て、自分の中にある劣等感を感じなくてすむといった他人からの評価や承認で選んでいるとすれば、憂鬱さは増すばかりです。
仕事内容が合わない、苦手なことばかり。だから辞めたいけど、辞めたら、今の安定を手放すことになるし、他人からどう思われるかを想像するとそれも怖くて辞められない。どちらにしても苦痛で膠着してしまい、ただただ憂鬱さを感じてしんどくなります。
そして、選択の基準が「不安や恐怖といったネガティブな感覚を避ける」になっていれば、例え興味がある仕事を見つけたとしても、不安や恐怖が先回りして、興味のあるものを選ばなくなってしまいます。
割り切っているからそれでいいって思ってる人もいるかもしれませんが、それならそれでいいと思います。
ずっと仕事に行きたくない、おもしろくない、と沸々と憂鬱さを感じてうつ状態になってしまっているのなら、自分の中にある将来に対する強すぎる不安や嫌われたくなくて断れない孤独の恐怖や他人からどう思われるかばかり気になる他者承認や劣等感の問題を見ていくことで解決できます。
強すぎる将来に対する不安を解決するには
そもそも誰だって将来に対する不安はあります。
私にもあります。このままで将来生きていけるのかなと。なので、それに備えていこうと色々と策を練ったり行動していったりとするわけです。
こんな風に考えられるようになったのも、心理的な問題を解決できたからです。
それまでは私も不安と恐怖でいっぱいだったわけです。
特に一人暮らしを始めた時がピークでした。
一人で生きていけるのかな、毎月の生活費を稼げるのかなと不安と恐怖で日々を過ごし、家賃や光熱費を払えてほっと安心するも、またすぐに同じように不安と恐怖に駆られていました。だから嫌なことでもなんでも我慢して仕事と会社にしがみついていました。だから日曜のお昼過ぎ位から憂鬱さが増し、日曜の夜になるともう何もしたくなくなっていました。
それにはこんな前提がありました。
「私は無力な人間。何もできない。一人では生きていく力がない。」
この感覚、実は幼児が持つ感覚です。
体は大人ですが、心は幼児のままだったんです。
だから、「何かに縋ってないと生きていけない。でも人に頼ることもできないから一人で生きていかないといけない。」と矛盾した思いこみがあり、とてもしんどさを感じていました。
「私はこのままでいい。ここに居ていい。」といった「基本的安心感」がなく、心は「不安と恐怖」でいっぱいだったんですね。

ここを解決すれば、「何かあってもなんとかなるさ、困ったらなんとかする。出来ることをする。出来ない部分は頼る。」と思えるようになると、なんとしてもこの会社にいないとという強迫性も和らいで、他の仕事を探すという選択肢も増えるわけです。
他人の目が気になるその理由は
他人からどう思われるか、そればかり気にしてしまうのには、根底に劣等感や無価値感の問題があります。
それは、他人の評価で自分の価値が決まってしまっているからです。
自分自身がダメな人間だ。惨めな人間だ。出来ない人間だ。そんな自分には価値がない。と自分が思い込んでいて、その思い込みを他人で埋めようとしているからです。
ちょっと視点を変えて、
誰が自分のことをダメと評価しているのか、価値がないと思っているのか、否定しているのかと考えてみるといいですよ。
そして、他者からの承認を得られることで、失敗の責任を回避できたり、攻撃されずに済むので安心感が得られます。(この安心感もひとときなんですがね(経験談))
安心感は得られますが、一瞬です。そしてそれと引き換えに大切な自分の感情や欲求を捨てていたり、抑圧したりして、人からもらい続けないといけなくなるんですね。
嫌われないように、怒らせないように、気に入られるように、相手の意を汲んで、我慢して、愛想笑いして。。。
それで本当にいいのか、考えてみることが大切です。

解決に向けて
「あ~、明日仕事行きたくない。憂うつだな」
そんな言葉をあと何年、言い続けますか?あと何年その憂うつな気分を抑えこんで我慢し続けられますか?
20~30代前半までは、我慢し続ける事ができるのですが、30代後半からは段々我慢し続ける事ができなくなり、鬱になって寝込んでしまって会社に行けなくなることもあります。
だったら、転職すればいいだけと思うかもしれませんね。それも最初はいいかもしれませんが、その転職先を決める理由が同じようであれば、結局また嫌になってしまい、転職を繰り返すはめにもなりかねないです。
これらの問題を解決するには、先ずは自分の中にどんな恐怖や不安があるのかを掘り下げて見ていくことです。
その第一歩として、どうして仕事に行きたくないのか、何が嫌なのか感情や感覚と一緒に具体的に書いていくといいですよ。
仕事の内容自体に憂うつな気分を感じるのか、仕事自体はおもしろいのだけど、別なところに憂うつな気分を感じるのか、では、仕事での人間関係が原因の場合はどうなのか、それぞれどんな時にどんな感覚を感じるのか、それを見ていくと根本の原因にたどり着く一助になるかと思います。
自分の意志や欲求で決めた仕事は、嫌なことや苦手なことでも本当にやりたいことの為に必要なら、納得してできたりします。そして何よりも楽しいので充実感や達成感を感じ毎日の生活にもハリが出てきます。それに自分で決めたことなので、他責にならずに納得して失敗も受け入れられるようになります。

仕事の内容自体はおもしろいのだけれど、別のところで憂うつを感じる、仕事での人間関係で憂うつを感じる場合の理由は、長くなってしまいますので、また次回に私の経験を用いて書いていきます。
それでは、また次回 🙂