「自分」がいなくて、迷子になっていませんか?
人との会話はできるし、誰かのことについては話せるのに、自分のことになると…
「あなたはどう思う?」
「あなたの好きなものは?」
「あなたはどうしたいの?」
こう言われると、急に頭が真っ白になったり、フリーズして何も言えなくなることはありませんか?
もしくは、周りの人たちは自分のやりたいことをみつけて、それに向かってがんばっている。
趣味を持っている。推し活をしている。
その姿を見ていて、充実していて楽しそうに見える。
そんな人たちと自分を比べて、なんで私には趣味がないんだろう。やりたいことがわからないんだろう。好きなものがわからないんだろう。
「あ~、私ってダメだな。」
そう言って自分を責めて、悶々として自己否定のループにはまっていませんか?
実はこれ、過去の私だったんです。
好きなものがわからないから、何でもよかったし、どうしたいのかわからないから特に何もせずに寝てたり、テキトーに過ごしていたり。
自分の意見や気持ちを聞かれるのが一番苦手で、そういう場面を避けていました。
自分のことがわからなかったし、そもそも自分がなかったんです。
自分がない。空っぽな自分。空虚感でいっぱい。

自分がないというのは、「自分の心」がない。
つまり感情や感覚、欲求がないというこです。
普段から誰かの視線や顔色ばかりうかがってきて、自分よりも他者を優先して生きてきた人にとっては、自分の気持ちを持っていては他者を優先させることができなくなります。他者を優先する生き方をするには自分を持っていては他者を優先させることができなくなります。
なので、何度も繰り返し自分の本音や欲求を我慢して抑圧していくことで、どんどんと自分がわからなくなり、自分がなくなっていきます。
なによりも生きている実感が薄いです。
他者を優先して自己主張をしない生き方を選んできたのには、なにかしらの心理的な利得があります。
・攻撃・罵倒・否定・拒絶されずにすむ。
・責任をとらなくてすむ。
・恥をかかなくてすむ。
・孤独にならない。
・平和が保てる。
・無価値観、劣等感を感じなくてすむ。
心理的な利得は感じたくない嫌な感覚を感じないようにして、自分を守っています。恐怖や心の傷つきを避けられて安心感を一瞬は感じられるのですが、一瞬です。そして、避けられていると思われている心の傷つきは、実は避けられていなかったりもします。
これは幼少期に身に着けた自分の心の守り方です。
大人になった今は、別の方法で自分の心を守ることができます。
それには、先ず自分の心(感情や感覚)を取り戻すことが必要です。
攻撃をしてくる人に対しては、怒りという感情を使って自分を守ることができるのです。
ネガティブな感情を抑圧して感じないようにするということは、ネガティブな感情だけでなく、全部の感情を抑圧することです。
そしたら、ポジティブといわれる楽しやさや喜びといった感情も感じられなくなります。
両方の感情を持っていて感じるからこそ、自分というものがあると私は思います。
抑圧してわからなくなった感情や感覚、つまり「あなたそのもの」をみつけて取り戻しませんか?
生きているという実感、自分という感覚は、取り戻せますよ。
ミニワークショップでは・・・
ミニワークショップでは、たくさん並べられているカードから気になるカードを選んでもらいます。
そしてなぜ気になったのか、絵の人はなんて言ってそうか等々、私が質問していきますので答えていただきます。
そこからどんな思い込みがあるのか等々を掘り下げます。


例えば…
昔々、私はこのカードが気になって選びました。
どうして気になったのか、何が気になったのかを掘り下げてみました。
「何もない荒涼とした地を、ただただ虚しさを感じて人が歩いている。」
「何をやったって、枯れた木が復活することはない。土地を耕して種を蒔いたって、どうせ枯れてしまう。」
「何をやったて、どうせ成功しない。成果が得られない。やっても虚しさだけを感じるから無意味。絶望感いっぱいでただただ歩いてる(生きている)。」
「人生ってこんなもんだ。」
そう感じました。
この歩いている人は誰だろう?という質問に…
「あっ、私。」
この荒涼とした地は、自分の心の中で、欠乏感や渇望感、そして絶望感でいっぱいだったんです。
そしてどうせ何をやってもダメなんだからとすべてが無意味に感じて自己否定しながら無力になって諦めていたんです。
いろんな前提や思い込みが見えてきます。
後ろにある生き生きと生い茂った2本の木。周りの人はあっちの世界にいるのに、なんで自分はと、人と比較して自己否定し劣等感があることも感じていたのでした。
どうして、緑豊かな世界(幸せ)に背を向けて暗い方(不幸)に向かって歩いているのか?
どうして諦めているんだろうか?
諦めていたら、欲しいものが手に入らなかった時のあの絶望感を感じなくていい。
もがけばもがくほど、泥沼に埋もれていくような感覚もあり、もうこれ以上傷つかなくていいからという感覚が出てきました。
そして、あっちの温かい世界に行くことは、親を裏切るような感覚が出てきました。
両親も不幸。なのに私ひとりが幸せな世界に行ってはいけない。両親が淋しさと恨めしさで見てる感覚。
これは全部私の中の感覚です。カードを使って自分を掘り下げていくと妄想や思い込みがたくさんあることに気づきます。自己卑下や自己憐憫している痛い自分、子供の頃のままの感覚でいる自分、これが大人になった現実世界での人との関わり方や生き方に影響が出ていることがわかります。
自分が幸せになることは、両親を裏切ることでもないし、悪いことでもありません。
そして傷つくのが嫌だからと無力になって陰の世界でいじけていたら、人生がそれで終わってしまいます。
そんな人生が嫌だーーー!!!そう思ったら、じゃあどんな人生がいいのか考えて行動していくことができます。
もし自分のことがわからなくて自分迷子になっているのであれば、自分がどんな思い込みを持っていたり、何を感じているのか自分を知っていくことが第一歩となりますよ。
そして、トラウマや心の傷つきを癒しながら、自分を取り戻して自分の望む人生を生きることが出来ますよ。

◆ご注意◆
セルフセラピーカードを使いますが、これは「投影」という心理的なメカニズムで「自分が無意識でどんなことを感じているのか」、「どんな思い込みがあるのか」を掘り下げるために使います。占いやスピリチュアルなどではなく、あくまで本人の中(無意識)で感じていることを本人が言葉で表現して自分を知るという内容です。セラピストから答えがもらえるというようなものではありませんので、ご了承ください。